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興臨院

こうりんいん

興臨院

(西陣)

山内でも古い歴史を持つ寺院

興臨院は、大永年間に畠山義総が創建した大徳寺塔頭寺院。畠山家の没落後、1586年頃からは前田利家が復興をはじめ、娘の葬儀を行うなど前田家の菩提寺として庇護された。大徳寺山内でも古い歴史を持ち、「興臨院の古門」と呼ばれる表門や、創建初期から建つ本堂など、歴史ある建築物が残されている。また、創建当時の資料を基に復元された庭園や、古田織部好みに作成された茶室なども見応えがある。

興臨院の主な見所

興臨院の本堂

本堂

書院の床の間は日本最古級

1533年に再建された堂で、表門、唐門と共に重要文化財に指定されている。天正年間には前田利家が屋根を修復した記録も残されている。かつては狩野元信などの障壁画が飾られていたが、明治時代の廃仏毀釈の際に海外へと流出してしまった。内部の書院の床の間は、大仙院に次ぐ日本最古級のもので、壁面は、床は畳、の下段にはへこみがある。

西陣に住んでます

興臨院の庭園

庭園

理想郷を表した枯山水庭園

創建当時の資料を基に、1978年に作庭家・中根金作が復元した庭園。桃山時代を象徴するような豪放な石組と流れるような白砂で、古代中国の理想郷・蓬莱世界を表現している。
庭園西側に植わっている貝多羅樹多羅葉)は、葉を傷つけた部分が黒く残るため古代インドでは経文を書くのに使われ、葉書の語源になったと伝わる。

興臨院の涵虚亭

涵虚亭

2つの入口が付けられた茶室

1928年に実業家・山口玄洞によって建立された、古田織部好みの四畳台目の茶室。入口は織部が考案した貴人口と、織部の茶の師である千利休好みの躙口が施されている。床の間は袖壁が出ているために中が空洞のように見えることから洞床と呼ばれている。涵虚亭という名称は、中国の詩人・蘇軾の同名の詩から名付けられた。

興臨院の季節の花の見頃

11月下旬~12月上旬

興臨院の紅葉

紅葉

本数は少ないが、鮮やかに色づく紅葉が静かに楽しめる。特に唐門周辺や庭園、本堂西側の苔庭付近がおすすめ。

興臨院の基本情報

アクセス京都駅から市バス「101・205・206系統」乗車約42分、「大徳寺前」下車徒歩5分。
京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」から徒歩20分。
住所〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町80 大徳寺
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電話番号075-491-7636
定休日▼ 通常非公開
拝観時間【春季(3月下旬~6月上旬)】10:00~16:00(最終受付)
【秋季(10月上旬~12月中旬)】10:00~16:00(最終受付)
拝観料大人600円、中・高校生400円、小学生300円
所要時間(目安)30分程度
クレジットカード
駐車場あり(40台 ※大徳寺駐車場。最初の2時間500円、以降30分ごとに100円)
ホームページ興臨院公式HP
興臨院(Wikipedia)
備考

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