鎌倉の仏像

まるで生きているかのような仏像

鎌倉時代の仏像は、向き合うと語りかけてくるように感じるほどのリアルさが特徴。笑みを浮かべていたり、怒っていたりと表情が豊かで、衣のひだや筋肉・血管にいたるまで写実的につくられている。国や県の重要文化財に指定されている仏像も多いので、じっくりとその美しさを堪能したい。拝観の際は、期間が限られていたり、事前予約が必要だったりする仏像もあるので注意が必要。また、鎌倉国宝館は災害から文化財を保護するために、鎌倉の貴重な文化財が一堂に集められているので、仏像好きにはおすすめのスポット。

浄智寺

浄智寺

北鎌倉エリア

仏殿に安置されている本尊の木造三世仏坐像は、室町時代中期の作。向かって左から阿弥陀如来・釈迦如来弥勒菩薩で、それぞれ過去・現在・未来を表している。弥勒菩薩は鎌倉十三仏の一つ。

東慶寺

東慶寺

北鎌倉エリア

鎌倉一の美女と呼ばれる「水月観音菩薩半跏像」は、像高34cmと小柄ながら、髪の結いや体のラインなどが女性的な美しさを感じさせる。拝観は要予約。

円応寺

円応寺

北鎌倉エリア

名仏師・運慶の作とも伝わる本尊の木造閻魔王坐像は、像がどことなく笑っているように見えることから「笑い閻魔」とも呼ばれている。国指定の重要文化財で、鎌倉十三仏の一つ。

来迎寺

来迎寺

金沢街道エリア

穏やかな笑みを浮かべた「如意輪観音半跏像」は、鎌倉を代表する名仏の一つ。堂内は明るく、近くでじっくりと拝観できる。

明王院

明王院

金沢街道エリア

鎌倉で唯一の五大明王像を祀っており、毎月28日の護摩法要の時のみ拝観できる。不動明王像は国の重要文化財で、鎌倉十三仏の一つ。

浄光明寺

浄光明寺

鎌倉駅西口エリア

鎌倉彫刻の傑作と名高い阿弥陀三尊像は、鎌倉独特の土紋装飾が施された国の重要文化財。中央は阿弥陀如来像、向かって右の脇侍は観音菩薩像、左が勢至菩薩像で、勢至菩薩像は鎌倉十三仏の一つ。

極楽寺

極楽寺

極楽寺エリア

木造釈迦如来坐像は、全国でも2体しかない貴重な姿の像で、釈迦が最初に説法をした時の身振りを表した「転法輪印」という手の形をしている。季節限定公開のため要確認。

鎌倉国宝館

鎌倉国宝館

鎌倉駅東口エリア

所蔵作品数は4800点にのぼり、鎌倉~室町期の代表的な仏像や絵画など、鎌倉の寺社が所蔵する国宝やなどを展示している。

鎌倉の仏像の地図

仏像以外の鎌倉の特集

鎌倉の特集一覧