じょうちじ
浄智寺
(北鎌倉)
四季折々の植物が楽しめる穴場スポットな花寺
浄智寺は、四季を通じて様々な種類の花を見ることができる花寺。中でも鎌倉を代表する花であるアジサイは、最盛期でも近隣の寺院より比較的ゆっくりと観賞できることから穴場スポットとして人気が高い。また、「かながわの名木100選」に選ばれた樹齢120年以上のタチヒガンという桜も見応えがある。花以外にも、鎌倉市の天然記念物に指定されているビャクシンや、鎌倉一の大きさを誇るコウヤマキなど貴重な植物も見ることができる。
鎌倉五山第四位の格式ある禅寺
浄智寺は北条時頼の三男・宗政の菩提を弔うため、宗政夫人とその息子である北条師時によって1283年に創建された臨済宗の寺。鎌倉五山第四位と格式が高く、最盛期には境内に七堂伽藍が並び、塔頭も11寺院と隆盛を極めたが、そのほとんどは関東大震災で失われた。現在の伽藍は昭和に入ってから再建されたものが多いが、境内は今も厳粛な雰囲気を保っている。山門は鎌倉で唯一の中国式鐘楼門で、県の重要文化財である仏像や鎌倉七福神の布袋尊像など多数の見所がある。