かいぞうじ
海蔵寺
(鎌倉駅西口)
一年を通して花が絶えない鎌倉有数の花寺
海蔵寺はこぢんまりとしたお寺だが、四季の草花が絶えない花寺として人気がある。特に4月に見頃を迎える「カイドウ」と、9月に見頃を迎える「ハギ」が有名で、この時季は多くの観光客が訪れる。その他にも春はユキヤナギやサツキ、夏はハナショウブやノウゼンカズラ、秋は紅葉やシオン、冬はスイセンや梅など、いつ訪れても季節の花に出会うことができる。また、境内にある野立ての赤い傘も景色に彩りを添えている。
清らかな水が湧く水の寺
海蔵寺は、1253年に宗尊親王の命により藤原仲能が創建した禅寺。当時は七堂伽藍を備えた大寺院だったが鎌倉幕府滅亡時に全焼し、その後1394年に、上杉氏定が源翁心昭を開山に迎えて再建したと伝わっている。境内には十六の井や底脱の井などの井戸があり、水の寺として親しまれてきた。