やくおうじ

薬王寺

（鎌倉駅西口）

徳川忠長を供養する徳川家ゆかりの寺

薬王寺は、もとは真言宗の夜光寺という寺院だったが、1293年に日蓮の弟子・日像によって日蓮宗に改宗された。徳川家ゆかりの寺として知られ、徳川家光の弟・徳川忠長の供養塔が建てられている。寺紋には徳川家で用いられている三葉葵が使われ、一般庶民の埋葬はできない格式高い寺であった。明治時代の廃仏毀釈で荒廃したが、その後20年以上かけて再建された。本堂には、1834年に徳川家斉の命で造られた「日蓮大聖人座像」が安置されており、この像は実物の袈裟・法衣をまとっている。また、参道の美しい桜のトンネルも見所の一つ。