あんよういん
安養院
(大町・材木座)
北条政子も祈願した良縁観音とツツジ
安養院は、源頼朝の妻・北条政子ゆかりの寺院。政子が頼朝と結ばれることを祈願したと伝わる観音像があり、良縁や恋愛成就のご利益で知られている。鎌倉随一といわれるツツジの名所でもあり、毎年ゴールデンウィーク頃にはオオムラサキツツジの大輪の花が境内を埋め尽くす。また、映画監督・黒澤明の墓もある。
3つの寺院が統合された安養院
安養院の歴史は、長楽寺・善導寺・田代寺の3つの寺院が関係している。長楽寺は1225年に北条政子が頼朝の菩提を弔うために創建した寺院。1333年の鎌倉幕府滅亡時に焼失したため、もともとこの地にあった善導寺に統合され安養院長楽寺となった。寺名の「安養院」は北条政子の法名からとったもの。しかし、この寺も1680年に焼失。その後は、頼朝に仕えた田代信綱が1192年に創建した田代寺の観音堂をこの場所に移して再建された。