じょうえいじ
常栄寺
(大町・材木座)
「ぼたもち寺」と呼ばれ親しまれている寺
常栄寺は、1606年に日詔によって創建された、冠木門が印象的な日蓮宗の寺。1271年に日蓮が、鎌倉幕府を批判する「立正安国論」を建白して処刑されそうになった時、この地に住む桟敷尼から「最後の供養に」と、ぼたもちを差し出される。その後、日蓮は奇跡的に処刑を免れ佐渡へ流罪となった。この故事にあやかり、桟敷尼の法名「妙常日栄」から常栄寺と名付けられ、ぼたもちが厄を除けたと広まって「ぼたもち寺」と呼ばれるようになった。毎年、日蓮が処刑を免れたという9月12日になると、「ぼたもち供養」という御法難会を行い、江ノ島にある龍口寺の日蓮上人祖師像にゴマの餅を捧げている。