ふだらくじ
補陀洛寺
(大町・材木座)
貴重な彫像が残されている竜巻寺
補陀洛寺は、1181年に源頼朝によって祈願所として創建されたのが始まりの寺。開山は、頼朝と親交が深かったとされる文覚。かつては七堂伽藍が立ち並ぶ大きな寺院だったが、度重なる竜巻や火災に襲われ、「竜巻寺」とも呼ばれるようになった。現在は本堂と庫裏のみしか残っておらず、寺の歴史などは不明なことが多い。本堂内には貴重な彫像が多く安置され、事前に予約をすれば見ることができる。文覚が書いたとされる頼朝の位牌や、頼朝が自ら作ったという源頼朝像、平家滅亡の際に総大将だった平宗盛が最後まで持っていたという「平家の赤旗」などが残されている。現在東慶寺にある梵鐘も、元々は補陀洛寺のものだったといわれている。
◆◆Attention◆◆
・彫像の拝観は要予約。
・「平家の赤旗」は普段見ることが出来ないが、毎年4月に行われる「鎌倉まつり」の期間内に特別公開される。