ほんこうじ
本興寺
(大町・材木座)
日蓮ゆかりの地でサルスベリの名所
本興寺は、1336年創建の日蓮宗の寺院。この地域は鎌倉入りした日蓮が、周辺の辻に立って説法をした場所として知られている。本興寺もそのひとつであることから「辻の本興寺」と呼ばれ、門前には日蓮の「辻説法の碑」が建てられている。しかし、1608年に27代住職・日徑が「他宗の信者の布施を受けない、布施をしない」という不受不施を説いたため、徳川家康の怒りに触れて廃寺となる。その後、1670年に妙本寺の日逞が、復興を徳川家に願い、この地に再興された。観光客がほとんど訪れないスポットだが、鎌倉有数のサルスベリの名所であり、知る人ぞ知る穴場となっている。