みょうおういん
明王院
(金沢街道)
五大明王像が見られる月に一度の法要
明王院では、創建当初から鎌倉幕府の祈祷所として数々の法要を行っており、元寇の際には、異国降伏の祈祷が行われたという記録が残されている。現在では、お不動様の縁日にあたる毎月28日に、本堂で護摩法要が行われる。一般の参拝者でも参加することができ、訪れた人は無病息災・家内安全や交通安全などを祈る。なお、普段は見られない五大明王像は、この護摩法要の時にのみ見ることが出来る。
鬼門除けとして建てられた五大明王を祀る寺院
明王院は、1235年に藤原頼経が、鎌倉幕府の鬼門除けの祈祷所として、北東の位置に五大明王を祀るために創建したのが始まり。かつて、本尊である五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)を祀るそれぞれの大きな堂があったため「五大堂」とも呼ばれている。5つあった堂はその後火災で焼失し、現在は本堂に5体の像が一緒に祀られている。なお、鎌倉で五大明王が祀られているのは明王院のみ。観音堂には、十一面観世音菩薩が安置されており、鎌倉三十三観音霊場巡りの第八番札所となっている。