しゅうげんじ
収玄寺
(長谷)
数多くの季節の花が見られる穴場スポット
収玄寺は、日蓮宗の有力檀越であった鎌倉時代の武人・四条頼基の屋敷跡に建てられた寺。境内はこぢんまりとしているが、手入れの行き届いた四季折々の花を見ることができる。さまざまな種類の花が咲くが比較的参拝者も少ないため、ゆっくりと観賞できる穴場スポットとなっている。
日蓮宗の信者によって再興された寺
収玄寺が建てられるきっかけとなった人物である四条頼基は、日蓮が処刑されそうになった際に、切腹する覚悟で刑場に向かったという日蓮宗の熱心な信者であった。頼基が亡くなった後、妙詣尼によって、四条頼基の法名「収玄院日頼」から名づけられた「収玄庵」という寺が開かれたが、後継者がおらず次第に荒廃していった。それを案じた安国論寺の日勇が中興し、光則寺の日慈によって本堂が再建され「収玄寺」と号して今に至る。境内入口に立っている「四条金吾邸址」の石碑は、日蓮宗の信者であったと言われている東郷平八郎によって建てられたもの。