ごくらくじ
極楽寺
(極楽寺)
期間限定公開の秘仏は必見
極楽寺は1259年に北条重時が創建し、高僧・忍性を開山とした真言律宗の古刹。境内はこぢんまりとしているが、多数の重要文化財や季節の花など見所は多い。特に、4月7日~9日のみ特別開扉される秘仏の本尊「木造釈迦如来立像」や、宝物館で季節限定公開される全国でも珍しい転法輪印を結ぶ「木造釈迦如来坐像」など、貴重な仏像が安置されている。また、サルスベリや参道の桜並木、山門前のアジサイなどの花を目当てに訪れる観光客も多い。
生き仏といわれた忍性が社会福祉事業の拠点とした寺
最盛期は七堂伽藍を備え、49の支院からなる大寺院だった極楽寺。その多くは地震や火災などで倒壊し、現在はほとんど残っていない。極楽寺は忍性による慈善救済事業の拠点となった場所で、医療・福祉施設として多くの民を救い、忍性は生き仏として崇められたと伝わっている。本堂前には、当時医療用に使用した平服茶臼や製薬鉢、炊き出しの際に使用した井戸が残されている。
◆◆Attention◆◆
境内は写真撮影不可。