まんぷくじ
満福寺
(腰越)
「腰越状」で有名な源義経ゆかりの寺
1185年に平家一門を滅ぼし鎌倉に凱旋した義経は、兄・頼朝に謀反を疑われて鎌倉入りを許されなかったため、満福寺に留め置かれた。その際、頼朝の許しを得るために「腰越状」と呼ばれる書状を出したが、ついに許されることなく京へ戻ることとなる。満福寺には弁慶が書いたと伝わる腰越状の下書きが残されており、展示されている。また、境内には義経が手を洗ったと伝わる井戸や、弁慶の腰掛け石や手玉石など、義経・弁慶ゆかりのものが残されている。
江ノ電が目の前を走る鎌倉ならではの風景
満福寺は、744年に聖武天皇から疫病追放を命じられた高僧・行基が建立した真言宗の古刹。行基自ら彫った薬師如来を祀るとたちまち病が去ったことから、病気平癒の寺として信仰を集めてきた。敷地が江ノ電の線路沿いにあるため、山門の目の前を江ノ電が通過するという、鎌倉らしい風景が見られるスポットでもある。
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Photo by ひでわく - フォト蔵