こうしょうじ
光照寺
(北鎌倉)
「シャクナゲ寺」とも呼ばれる花寺
光照寺は、1274年に一向によって創建された時宗の寺。境内はこぢんまりとしているが年間を通して様々な種類の花を見ることができる。中でもピンクの大振りな花を咲かせるシャクナゲが本堂の周りで多く見られることから「シャクナゲ寺」とも呼ばれている。春になると山門付近で桜、レンギョウ、ユキヤナギが同時に咲くところも見ごたえがある。そのほかにも椿やハギなど、季節ごとの花が楽しめる。比較的参拝客が少なく、花をじっくり楽しみたいときにはおすすめのスポット。
仏教でありながら隠れキリシタンの名残が残る寺
光照寺は、時宗の開祖である一遍が布教のために鎌倉に入ろうとして関所の武士に追い返されやむなく野宿した場所に建立された寺。江戸時代になると、周辺地域の隠れキリシタンの受け入れを行っており、フィリピンのルソン島で発見されたキリシタンに関する資料にも「光照寺」の名が残されている。また、その名残で山門には「くるす紋」が掲げられ、本堂にはキリシタンが使用していたという2つの燭台が納められている。