はこねせきしょ
箱根関所
(箱根町)
250年に渡って栄えた検問施設を完全復元
箱根関所は、1619年に江戸幕府の防衛拠点として設置された検問施設。同時期に設置された全国50数ヶ所の関所のうちの一つで、取締りの厳しさや規模の大きさから「日本四大関所」の一つとして数えられている。設置以来250年に渡って人や物を監視する交通の要所として栄えてきたが1869年に廃止。その後1983年に関所の解体修理の報告書などが発見され当時の建造物の全貌が明らかになると、発掘調査や復元工事が進められ、2007年に完全に復元された。建造物の内部には当時の役人の姿を再現した人形が置かれているが、服の色などが明らかになっていないため、見た人が自由にイメージを膨らませられる無着色のシルエット展示がされている。