しょうじんがいけ
精進池
(芦之湯)
大蛇伝説が残る箱根越えの難所
精進池は、背後に駒ヶ岳がそびえる周囲500mほどの小さな池。精進池の名称は、その昔、『庄治という男が、娘に化けた大蛇との約束を破り、池の中にひきずりこまれて命を落とした』という大蛇伝説からつけられたと言われている。かつてこの一帯は、火山活動による荒れた地形や厳しい気候で箱根越えの難所と言われ、旅人たちの目には精進池が三途の川や賽の河原のように映ったことから「地獄」と呼ばれていた。命を落とす人も多かったため、人々は救いを地蔵信仰に求め、鎌倉時代後期から室町時代前期にかけて池の周囲に数多くの地蔵像が作られた。現在この地蔵像は元箱根石仏・石塔群として整備され、池の周囲にある散策路から見て回れるようになっている。
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