富士屋ホテルで最も古い館
1891年に建てられた本館は、社寺のような瓦屋根と唐破風の玄関が特徴的な和洋折衷の建物。1階がロビーとティーラウンジ「オーキッド」で、2階が客室となっている。館内に入るとさまざまな彫刻や調度品が目に付き、当時の雰囲気を今もそのまま残している。また、チャップリンが宿泊した45号室などの客室も、変わらず利用することができる。
フラワーパレスで知られる富士屋ホテルのシンボル
1936年に建造され、海外では「フラワーパレス」と呼ばれている建物。外観は、大きな千鳥破風の屋根と校倉造りを模した壁が特徴的な豪華な造り。花御殿という名は、43室全てに花の名前が付けられていることが由来で、客室には装飾や調度など細部に花のモチーフが使用されている。桜の間にはヘレン・ケラーも宿泊している。また、1階にはホテルの歴史を紹介する資料展示室もある。
明治時代の雰囲気を感じる空間
鎧戸付き上げ下げ窓の外観が特徴的な、明治時代の典型的な洋館。建造は1906年で、1号館の「カムフィ・ロッジ」、2号館の「レストフル・コテージ」の2棟からなる木造2階建て。客室はレトロな調度品や高い天井が特徴で、明治時代の雰囲気がそのまま伝わる空間になっている。また、美智子皇后もここに滞在している。
非日常のひとときを味わえる由緒ある建物
もとは1895年に皇室御用邸として建てられたもので、1946年に富士屋ホテルの別館となった。建物は数寄屋風書院造の純日本建築で、庭園も当時のまま残されている。客室は3室のみで、富士屋ホテルで唯一和室がある。総檜造の貸切風呂では混み合うことなくくつろぐことができ、季節ごとの食材を活かした本格日本料理が味わえる。
ロケーション抜群の最も新しい建物
1960年に建造された、富士屋ホテルで最も新しい鉄筋コンクリート造りの建物。客室はゆったりとした広いタイプが中心で、旧館を見下ろす高台に建っているため景観も素晴らしい。天皇陛下もご宿泊されている。
代々受け継がれてきた伝統の味を堪能できる
1930年の建造。1階は、人気のビーフカレーが味わえるカジュアルレストラン「ウィステリア」と、クラシカルな雰囲気が魅力のバー「ヴィクトリア」。2階のフレンチレストラン「ザ・フジヤ」は、日光東照宮本殿をモデルに建てられたメインダイニングルーム。天井には高山植物や花鳥が描かれた見ごたえのある格天井があり、また至る所に遊び心あふれる見事な彫刻がある。
四季折々の豊かな自然を満喫できる
敷地内にある約5000坪の広大な庭園。水車小屋、温室、幸福の丘などがあり、爽やかな渓流のせせらぎを聞きながら自然を満喫できる。また、春は桜・つつじ、夏はあじさい・蛍、秋は紅葉、冬は雪など四季折々の風景も魅力。散策は自由で、一周15~20分ほどのコースとなっている。