えいしょうじ
英勝寺
(鎌倉駅西口)
名建築の宝庫で花寺としても有名
1636年に創建された英勝寺の境内には、創建当時から現存する建物が数多く残っている。主要な建物である山門、仏殿、鐘楼、祠堂、祠堂門(唐門)は、すべて国の重要文化財に指定されていて見どころは多い。
また、入口の門にはその時季に咲く花を記した「花だより」が掲げられ、花寺としても知られている。特に鎌倉随一のヒガンバナの群生や、竹林は是非見ておきたい。
鎌倉に現存する唯一の尼寺
英勝寺は、徳川家康の側室で太田道潅の子孫である「お勝の方(英勝院)」が、太田道潅の屋敷跡に創建した寺。お勝の方が徳川頼房の養母だった縁から、住職は代々水戸徳川家の姫君が務めていた。そのため「水戸御殿」や「水戸の尼寺」と呼ばれ、格式高い尼寺として知られてきた。明治維新後は水戸徳川家の住職は絶えているが、現在も別の寺より住職を招請し、鎌倉に唯一残る尼寺となっている。