ゆいわかみや(もとはちまん)
由比若宮(元八幡)
(大町・材木座)
源氏と鎌倉の結びつきを強めた神社
由比若宮は、1063年に源頼朝の祖先・源頼義が創建した神社。頼義が「前九年の役」で安倍氏討伐のために東北へ赴く際、京都にある石清水八幡宮に勝利を祈願した。戦に勝利した頼義は、感謝の意を込めて祭神を鎌倉へと勧請するために由比若宮を建て、これを源氏の守り神とした。その後、1180年に源頼朝によって、由比若宮の祭神を現在の鶴岡八幡宮へと移したため、由比若宮は「元八幡」と呼ばれるようになった。境内は、鶴岡八幡宮とともに国の史跡に指定され、毎年4月2日には、源氏の守り神ゆかりの地として「由比若宮例祭」が行われている。