とうけいじ
東慶寺
(北鎌倉)
四季折々の花が境内を彩る花寺
東慶寺は、1285年創建の臨済宗の禅寺。四季折々の花が境内を彩る花寺であり、中でも初夏を彩るイワガラミやハナショウブ、梅の名所として知られる。シーズンには茶席や特別公開なども行われ、通常非公開の本堂裏から花を眺めることも。また、「鎌倉一の美女」と呼ばれる水月観音菩薩半跏像や松岡宝蔵の様々な寺宝も見所。
高い格式を誇った女性救済の縁切り寺
東慶寺は、覚山尼を開山として建てられた尼寺が起源。第5世住職に後醍醐天皇の皇女・用堂尼が入寺すると「松岡御所」と称され、鎌倉尼五山第二位という高い格式を誇った。女性から離婚ができなかった江戸時代、『東慶寺で一定期間修行をすると離縁できる』という法律があったため、1902年に法律が廃止されるまで「縁切り寺」として多くの女性を救ってきた。1902年以降は、男僧が住職を務める禅寺として現在まで続いている。