じょうせんじ
浄泉寺
(腰越)
かつては寺子屋としても栄えた古刹
浄泉寺は、弘法大師が開いたとされる真言宗の寺。創建の由来などは不明で、一説によると819年の建立と伝わっている。元々は山門の向かいにある小動神社の別当寺で、1868年に神仏分離令が出された後も1917年頃まで管理を行っていた。江戸時代に境内で開かれた寺子屋は、その後1872年に発蒙学舎となり、現在の鎌倉市立腰越小学校の前身として栄えた。本尊の不動明王像は弘法大師の作と伝わり、通常は右手に剣を持っているのに対し、浄泉寺の像は左手に剣を持っているため「左剣不動明王」と呼ばれている。また、小動神社の祭神である十一面観音菩薩像の本地仏も浄泉寺で祀られている。現在は不動明王像・観音菩薩像ともに非公開。