ぶつぎょうじ
仏行寺
(鎌倉山)
ツツジ寺と呼ばれる穴場スポット
仏行寺は、安養院と並ぶ鎌倉有数のツツジの名所。鎌倉の観光エリアから離れているため知名度は低いが、毎年ゴールデンウィーク頃には境内がツツジで染まり上がる。特に本堂の裏山からの景色は素晴らしく、境内全体のツツジを見渡せる。
悲しみに暮れる霊を慰めた村人
仏行寺は、1495年の創建と伝わる日蓮宗の古寺。その起源は、梶原景季の妻・信夫の慰霊の為に、村人が結んだ庵とされている。梶原景季は、源頼朝に重用された有力御家人・梶原景時の嫡男で、頼朝の死後、他の有力御家人との対立により一族は滅亡する。夫の死を悲しんだ信夫はこの地で自害するが、その後悲しみの声が毎夜聞こえたと伝わり、村人たちは庵を結んで霊を慰めた。本堂裏の墓地には景季の片腕が埋められていると伝わる源太塚も残されている。