浄妙寺

nyanchew -…

本堂

屋根が特徴的な威容を誇る本堂

寄棟造の銅板葺きで「起り」と呼ばれる、膨らむような形の屋根が特徴の建物。現在の本堂は1756年に再建されたと伝わる。堂内には南北朝時代に作られた鎌倉十三仏の一つである本尊の木造釈迦如来坐像や、お産の神である木造淡島明神立像が安置されている。
2月になると本堂前の庭園に紅白の梅の花が咲き誇る。

mimilinn -…

喜泉庵

茶室から眺める枯山水庭園が美しい

天正年間（1573～1592年）に建てられた茶室で、現在の喜泉庵は1991年に復興されたもの。当時の記録に「喜泉」と呼ばれる茶堂があったことから名付けられた。枯山水庭園があり、座敷から抹茶と落雁（600円）を味わいつつ鑑賞を楽しめる。
このように座敷で庭を眺めながら抹茶を飲めるお寺は鎌倉では珍しく、喜泉庵を目当てに訪れる観光客も多い。

鎌足稲荷神社

藤原鎌足を祀る「鎌倉伝説」が残る神社

境内の右裏手にある、藤原鎌足を祀った小さな社。藤原鎌足は中大兄皇子とともに大化の改新を行った人物で、幼少のころに稲荷大神より授けられ、お護りとして身につけていた鎌をこの地に奉納したという伝承が残っている。「鎌倉」という地名は、この鎌を埋納した土地ということに由来すると言われているが、確かなことは分かっていない。

足利貞氏の墓

細部の浮彫に注目したい鎌倉市の文化財

本堂裏手の墓地には、足利尊氏の父・貞氏の墓と伝わる宝篋印塔という形式の墓石がある。1392年の銘や、中央部にある宝生如来の浮彫など細部に見所があり、鎌倉市の文化財に指定されている。