京都の川床
涼風に吹かれる京都の夏の風物詩
川床とは、料理店や茶屋が川のよく見える屋外に設えた座敷席で料理を提供すること。桃山時代に暑気払いとして始まり、現在でも毎年5月1日~9月30日にかけて、鴨川沿いや貴船川に多くの床が設置される。涼風の吹く川面や流れる水の音、周囲の自然や風景を眺めながらの食事は格別で、観光客にも人気を集めている。敷居の高いイメージがあるが、近年ではカジュアルなレストランやバー、カフェなどジャンルも多様化しており、観光客や若い人でも気軽に利用しやすくなっている。また、高雄エリアには川に迫り出す形で設えた川床席をもつ店があり、10月~11月の紅葉シーズンでも川床を楽しめる。
狙いのお店は予約が確実
予約なしでも利用可能な店舗が多いが、ほとんどが予約で満席になっている場合が多いため、早めの事前予約が望ましい。予約時には床席の利用を伝えることや、床席料や注文可能なメニューなども確認しておくとよい。また、貴船は避暑地としても人気があるエリアのため、川床は夏場の日中でも涼やか。天気や気温にもよるが、夜や5月~6月の日中は肌寒さを感じることもあるため、薄手の羽織があると便利。