えんとくいん
圓徳院
(清水寺周辺)
桃山時代から残された庭園と三面大黒天
圓徳院は、豊臣秀吉の正室・北政所が晩年を過ごした高台寺の塔頭寺院。創建時に伏見城から移築された庭園「北庭」は、紅葉の名所としても知られ、縁側に座りながら鑑賞できるのが特徴。シーズンにはライトアップも楽しめる。境内には秀吉が常に持ち歩いていたという「三面大黒天」が祀られており、1回拝むと三尊から様々なご利益を授かれる。
北政所の終焉の寺として知られる
もともと圓徳院は、北政所が秀吉の没後に伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して住んでいた場所。1624年に北政所が没し、その8年後の1632年に北政所の甥・木下利房によって高台寺住職・三江紹益和尚を開基として塔頭寺院となった。移築した化粧御殿は火災で焼失したが、前庭は当時の原型をほぼ留めた「北庭」として残されている。
◆◆Attention◆◆
三面大黒天と歌仙堂は無料で拝観可能。