桂春院

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清浄の庭

渓流を表現した枯山水の坪庭

玄関から進み最初に目にする坪庭。井筒を中心に、紀州産の巨岩・奇石を立てて滝を表現している。また、庭に敷き詰められた白砂で渓流を表しており、水が音を立てて流れているように見せている。東側に華頭窓が配されており、井戸と石組を華頭窓から額縁越しに見せる構図になっている。

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侘びの庭

書院からはゆっくり庭を楽しめる

既白庵へと至るように飛び石が配された露地。庭内の梅軒門は思惟の庭へと続いている。侘びの庭に面した書院は、石川貞政が城主を務めた長浜城から移築されたもので、ここでは庭を眺めながら抹茶（400円）が頂ける。

既白庵

書院の奥に隠された秘密の部屋

書院と共に長浜城から移築された茶室。かつて妙心寺の宗風は、茶道や詩歌、香道や能楽などは修行の妨げになるとして禁じており、禁を犯した者は入牢の掟もあった。そのため、茶室と隣接する書院の間を二重襖と書棚で仕切り、外観は木々で隠して見えないようにし、僧たちはひっそりと茶道を楽しんでいたと言われる。
（通常非公開）

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方丈

美しい襖絵が納まる堂

1631年に再建された堂で、本尊である薬師如来像を安置している。内部の襖絵は全て狩野山雪によって描かれたもので、水墨画は禅寺ならではの落ち着いた風情を醸し出している。また、金箔に大胆な構図で松を描いた「金碧松三日月図」も見応えがある。

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思惟の庭

仏の世界を表現した庭

方丈東側に広がり、深い緑に覆われている庭。左右の築山にある石を十六羅漢石、中央の礎石を座禅石に見たて、 俗界を離れた静かで清浄な土地である仙境を表現している。飛び石の先に梅軒門があり、侘びの庭へと続いている。

真如の庭

樹木の下には苔が生い茂る

方丈南側に面するこの庭は、建物と庭の段差を見えにくくするためツツジを密集させて大きく刈り込んでいる。配された飛び石は七五三のバランスで置かれており、これはかつて完全を表すものとして捉えられていた「十五夜満月」を表現している。