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天龍寺

てんりゅうじ

天龍寺

(嵐山・嵯峨野)

嵐山を取り込んだ雄大な名庭園

嵐山唯一の世界遺産である天龍寺。開山夢窓疎石の晩年の傑作とされる曹源池庭園や法堂の雲龍図、ユニークな達磨図など、多彩な見所が揃う。桜や紅葉の名所でもあり、境内塔頭である宝厳院の紅葉ライトアップも見事。また、龍門亭にある天龍寺直営の篩月では、庭を眺めながら本格的な精進料理を味わえる。

京都五山第一位の大禅刹

天龍寺は、足利尊氏が1339年に創建した禅寺。後醍醐天皇の菩提を弔うために建てたもので、この地にあった亀山上皇の離宮・亀山殿を禅寺に改めたのがはじまり。室町時代には京都五山の第一位に列せられたが、応仁の乱蛤御門の変などで度重なる火災に見舞われ、寺域はかつての10分の1に縮小した。現在の諸堂の多くは明治以後に再建されたもの。

天龍寺の主な見所

境内地図

天龍寺の法堂

法堂

天井に描かれた圧巻の雲龍図

明治時代に再建された建物で、釈迦・文殊・普賢の釈迦三尊像を安置している。天井の雲龍図は、開山夢窓疎石の650年遠諱記念事業として、1997年に加山又造が描いたもの。直径9mの巨大な円相に描かれた龍は、どこからでも睨まれているように見えるため「八方睨みの龍」と呼ばれている。
通常は土日祝のみの公開だが、春秋の特別参拝期間は毎日公開される(拝観料とは別に500円必要)。

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天龍寺の大方丈

大方丈

庭園が広がる天龍寺最大の建物

1899年の建築で、西側には曹源池庭園が広がる。本尊の釈迦如来坐像(重文)は平安時代後期の作とされ、天龍寺の造営よりもはるかに古い。東西を仕切るには迫力ある雲龍が描かれている。
庭園は、大方丈や隣接する小方丈の縁側や室内から座って眺めることができ、柱やが額縁のようになり庭の異なる表情を楽しめる。

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天龍寺の曹源池庭園

曹源池庭園

国の史跡・特別名勝第1号の名庭

夢窓疎石が作庭した、嵐山や亀山を借景とした雄大な池泉回遊式庭園。構成や石組は当時のままで、曹源池中央の滝石組は「龍門の滝」と呼ばれ、鯉が滝を登る様子を表している。
紅葉や雪などの四季の彩りも美しく、風のない日は周囲の山々が鏡のように水面に映り込む。紅葉の時季は早朝拝観が行われ、朝もやが立ち込める幻想的な景色を堪能できる。

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天龍寺の庫裡

庫裡

大胆な構図のユーモラスな達磨

1899年の建立で、屋根の曲線や縦横に区切られた白壁が特徴的な建物。拝観受付があり、台所と寺務所を兼ねている。
玄関正面には、禅宗の開祖とされている達磨大師が描かれた衝立が置かれている。これは前管長・平田精耕の筆によるもので、今では天龍寺のシンボルになっている。また、方丈の床の間などでも同じ達磨図が見られる。

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天龍寺の多宝殿

多宝殿

後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂

1934年に建立された建物で、堂内中央に後醍醐天皇の像、両側に歴代天皇の尊牌が祀られている。この地は亀山上皇が離宮を営んだ際に、幼少の後醍醐天皇が勉学に励んだ場所といわれている。
春になると、前庭のベニシダレザクラの大木が見事な花を咲かせる。

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天龍寺の百花苑

百花苑

四季折々の花が咲く花苑

多宝殿と北門の間に整備された庭園。北門開設と共に1983年に造られたもので、その名の通り多彩な花々が咲き乱れる。特に、春は桜をはじめミツバツツジ、ボケ、ユキヤナギ、レンギョウなど色とりどりの花を愛でることができる。
北門を抜けると、嵯峨野の名所・竹林の道へ続く。

天龍寺の季節の花の見頃

3月下旬~4月中旬

天龍寺の桜

約200本の桜が境内を華やかに彩る。中でも、多宝殿のベニシダレザクラの大木は見事で、望京の丘から見下ろす桜景色も素晴らしい。

4月下旬~5月上旬

天龍寺のツツジ

ツツジ

白、ピンク、紫などの色とりどりのツツジが鮮やかな新緑に映える。4月上旬~4月中旬にはミツバツツジも見られる。

6月下旬~7月上旬

天龍寺のハンゲショウ

ハンゲショウ

曹源池庭園内の北側に植えられており、半分白く染まった葉が涼しげな雰囲気を感じさせる。

7月中旬~8月上旬

天龍寺のハス

ハス

勅使門近くにある放生池一面をハスの葉が埋め尽くし、白や淡いピンクの花が咲き誇る。花は早朝に開花し午後には閉じるため、観賞は午前中に。

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11月下旬~12月上旬

天龍寺の紅葉

紅葉

境内全域が鮮やかに色づく。曹源池庭園では借景の嵐山も含めて木々が色づき、曹源池への映り込みも非常に美しい。

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天龍寺のピックアップポイント

写経

無心になって自身と向き合う

般若心経を一字ずつ写すことで、心静かなひとときを過ごせる。道具などは不要で、初心者でも気軽に参加できる。

日時:毎日9:00~17:00の随時(最終受付15:00)
※10月21日~3月20日は毎日9:00~16:30の随時(最終受付14:30)
料金:1,000円(別途拝観料600円必要)
予約:電話にて予約が必要
詳細:公式HP

天龍寺の写経

目が出る達磨

「良い芽が出る」ユニークなお守り

傾けると目が飛び出す「目が出る」を「良い芽が出る」にかけた縁起物。頭に開いた穴を除くと法堂の雲龍図が見える。

価格:500円

天龍寺の目が出る達磨

篩月

世界遺産で味わう精進料理

境内にある寺院直営の精進料理店。風情ある座敷で庭を眺めながら、本格的な精進料理を味わうことができる。

詳細:篩月のページ

天龍寺の篩月

天龍寺の基本情報

アクセス京福電気鉄道嵐山本線(嵐電)「嵐山駅」から徒歩1分
住所〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
地図 境内地図を見る  大きな地図を見る  周辺のスポットを探す
電話番号075-881-1235
定休日▼ 無休
拝観時間【3月21日~10月20日】8:30~17:30
【10月21日~3月20日】8:30~17:00
※法堂は9:00~17:00(10月21日~3月20日は16時閉門)で、土日祝日のみ公開。(春秋は毎日公開期間あり
※曹源池庭園は11月のみ7:30開門(ただし一部の日は除く)
拝観料【曹源池庭園・百花苑】
大人500円、小・中学生300円

【大方丈・書院・多宝殿】
上記料金に100円追加
※行事等により諸堂参拝休止日あり(要確認)

【法堂(雲龍図)】
上記拝観料とは別に500円
所要時間(目安)50分程度
予約
クレジットカード
駐車場あり(100台 ※1回1,000円)
ホームページ天龍寺公式HP
天龍寺(Wikipedia)
天龍寺(境内地図)
備考

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