じょうじゃっこうじ
常寂光寺
(嵐山・嵯峨野)
山の木々が境内を染め上げる
小倉山の中腹に位置する常寂光寺は、境内全体が紅葉で埋め尽くされる京都有数の名所。塀の無い境内は山の木々に囲まれており、赤・橙・黄と色とりどりに染まり上がる。また、多宝塔や時雨亭跡周辺は眺望も素晴らしく、京都市内を一望できる。
美しい風景から付けられた寺号
常寂光寺は、1596年に日禛が自らの隠棲の地として創建した日蓮宗の寺院。日禛は学識や歌道への造詣が深かったことから、京の町衆や小早川秀秋などの武人が帰依していた。寺号は、境内の静寂で風情のある様が、仏教の理想郷「常寂光土」を思わせることから付けられたと伝わる。
◆◆Attention◆◆
境内の移動はほとんどが石段のため、動きやすい靴や服装が望ましい。