ぎんかくじ
銀閣寺
(岡崎・銀閣寺周辺)
静かで気品あふれる世界遺産に浸る
銀閣寺は、足利義政が祖父・足利義満の造営した金閣寺の舎利殿を模して建てた山荘が起源の禅寺。名前のイメージとは裏腹に、簡素ながらも気品を感じる境内は、敷地全体が国の史跡で、1994年に世界遺産に登録されている。寺の象徴である国宝・観音殿をはじめ、白砂の美しい向月台や銀沙灘、錦鏡池を中心とした庭園は、静かで趣がある。
もともと銀箔は使われていない
銀閣寺は、足利義政が1482年から造営をはじめ、もとは「東山殿」と呼ばれていた。1490年に義政が亡くなると、その菩提を弔うために相国寺の塔頭・慈照寺となる。寺号は、義政の院号である「慈照院殿」からつけられた。銀閣寺という名称は、金閣寺を模したことから江戸時代に付けられたといわれている。模したにも関わらず銀箔が使われていない理由は諸説あるが、詳細はわかっていない。