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Photo by nanahachi7800 - INK361
そうけんいん
（西陣）
総見院は、1583年に豊臣秀吉が創建した大徳寺の塔頭寺院。春と秋のみ特別公開される境内は、織田信長の葬儀が行われた場所として知られ、信長とその一族の供養塔や、晩年の信長の姿を精巧に彫り写したという木造織田信長坐像（重文）を拝観できる。秀吉が千利休から譲り受けた侘助椿をはじめ、堀秀政が寄進した梵鐘（重文）や加藤清正が朝鮮から持ち帰った石を使った井戸など、戦国武将縁の品々も見所。
総見院は、豊臣秀吉が織田信長の塔所を黄梅院に建立する際、「主君の塔所としては小さ過ぎる」という理由から新たに創建した寺院。信長の追悼茶会「大徳寺大茶会」では本堂で秀吉が茶を立てたという記録が残されている。境内のほとんどの建物を明治時代の廃仏毀釈で失ったが、正門や土塀（共に重文）など創建当時から残る建造物も拝観できる。
精巧に作られた晩年の信長像
1583年の織田信長の一周忌法要の際に仏師・康清によって作成された木像（重文）。人を射るような眼光が印象的な顔立ちは晩年の信長を精巧に彫り写していると伝わり、115㎝の像高も等身大といわれている。この像は当初2体あり、一周忌法要で遺体の代わりに1体が火葬された。香木で作られているため、火葬の際には町中に木の良い香りが漂ったといわれている。
現在も使用される創建当時の井戸
鴨川の伏流水が湧く深さ10mの井戸で、創建当時から残る遺物。石造りの井筒部分には、加藤清正が文禄・慶長の役から帰国する際、船の均衡を保つために積まれたと伝わる石が使われている。現在でもこの井戸水は飲むことが可能で、特別公開時には井戸水で淹れたお茶が参拝者へ振る舞われる。
信長とその一族を祀る
織田信長と5人の息子、孫の織田秀雄を供養する七基の墓塔。左から3番目が信長の墓塔で、葬儀の際に火葬された木像の灰が埋められている。また、側には信長の正室である濃姫や、側室のお鍋の方の墓塔も建てられている。
信長像を運んだ神輿を掲げる
掘り抜き井戸から茶室へとつながる木造の回廊。上部には神輿が取り付けられており、これは明治時代の廃仏毀釈で堂宇や多くの宝物が廃された際、大徳寺へと遷されていた木造織田信長坐像を、総見院へ戻すために使用されたもの。像が戻された1961年には、信長の380年忌が行われている。
| アクセス | 京都駅から市バス「101・205・206系統」乗車約42分、「大徳寺前」下車徒歩5分。
京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」から徒歩20分。 |
|---|---|
| 住所 | 〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町59 大徳寺内 |
| 地図 | 大きな地図を見る 周辺のスポットを探す |
| 電話番号 | 075-492-2630 |
| 定休日▼ | 通常非公開。春季は土・日・祝とGWのみ公開。春季・秋季共に不定休（要確認） |
| 拝観時間 | 【春季（3月下旬～5月下旬）】10:00～16:00（最終受付）
【秋季（10月上旬～11月下旬）】10:00～16:00（最終受付） |
| 拝観料 | 大人600円、高校生400円、中学生300円 |
| 所要時間（目安） | 30分程度 |
| クレジットカード | |
| 駐車場 | あり（40台 ※大徳寺駐車場。最初の2時間500円、以降30分ごとに100円） |
| ホームページ | 総見院公式HP 総見院（Wikipedia） |
| 備考 |
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