ほうしゅんいん
芳春院
(西陣)
名将の妻が創建した一族の菩提寺
芳春院は、1608年に前田利家の正室・まつが創建した大徳寺の境内塔頭。まつの法号である「芳春院」から名づけられ、前田家の菩提寺として現在まで伝わっている。境内は毎年11月に一般公開されており、小堀遠州が建立した呑湖閣は、金閣寺の金閣、銀閣寺の銀閣、西本願寺の飛雲閣と合わせて「京の四閣」と呼ばれる名楼で知られている。また、市内でも珍しい楼閣山水庭園や創建当時の姿をほぼ留めた枯山水庭園など、歴史ある庭園も見所。霊屋にはまつをはじめとした前田家の墓や近衛家の墓があるほか、墓地には格闘家アンディ・フグの分骨を納めた墓があることでも知られる(非公開)。