へいあんじんぐう
平安神宮
(岡崎・銀閣寺周辺)
時代を超えて甦った桜の名所
平安神宮は、1895年に京都の平安遷都1100年を記念して建てられた神社。平安時代の政治の中心であった大内裏の朝堂院を模造しており、鮮やかな朱色が見る者の目を惹きつける。境内奥の神苑では四季折々の花が楽しめ、300本の桜が開花する名所でもある。10月には京都三大祭の一つ「時代祭」が行われ、雅やかな衣装を着た市民2,000人が参列する。
荒廃した京都の復興の象徴でもある神社
平安神宮は、幕末の戦乱や東京遷都によって荒廃していた京都の町おこしや復興の意味を込められて建てられた。当初は実際に大内裏があった千本丸太町に建立予定だったが、用地買収に失敗したため現在の地に8分の5スケールで復元した。1940年になると神楽殿などが増設されるが、1976年に火災で9棟を焼失する。その後本殿や内拝殿は再建され、2010年には大極殿など6つの社が重要文化財に指定された。