かじゅうじ
勧修寺
(醍醐)
氷室池を彩る春夏の花々
勧修寺は、春から夏にかけて多彩な花が咲き乱れる花の名所。氷室池を中心とした庭園には、桜、フジ、カキツバタ、スイレン、ハナショウブ、ハスなどが咲き誇る。中でもスイレンとハスは名所として知られ、桜と紅葉は静かに楽しめる穴場となっている。また、樹齢約750年と伝わるハイビャクシンや、徳川光圀が寄進した独特なデザインの燈籠なども見所。
皇室と藤原氏ゆかりの門跡寺院
勧修寺は、900年に醍醐天皇が母・藤原胤子の菩提を弔うために創建した寺。代々法親王が入寺する門跡寺院として栄え、境内には京都御所から下賜された伽藍が並ぶ。 胤子の母・宮道列子の実家の屋敷を寺に改めたのが始まりとされ、今昔物語には『胤子の父・藤原高藤が山科へ鷹狩に出かけた際、雨宿りをしたこの屋敷で列子を見初め、一夜の契りでもうけたのが胤子である』と描かれている。また、この身分違いの恋は、子孫である紫式部が書いた源氏物語「明石の君」の元になったという説もある。
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