りょうそくいん
両足院
(祇園)
盛んな坐禅体験とハンゲショウの名所
両足院は、龍山徳見禅師を開山として建てた建仁寺の境内塔頭。ハンゲショウの名所として知られているほか、坐禅体験が盛んで、坐禅と一緒にヨガや精進料理などが楽しめるコースもある。境内は、毘沙門天堂を除いて基本的に非公開。初夏や冬の特別拝観時や坐禅体験の参加者のみ拝観できる。特別拝観時には伊藤若冲や長谷川等伯の貴重な掛軸や襖絵などが公開されることもある。
日本に饅頭を広めた禅僧縁の寺
両足院は、元々は知足院という名で龍山徳見が創建した寺院。1532~1554年頃に起こった火災で、知足院と、龍山徳見の弟子である文林寿郁が建てた「両足院」が焼失。再建する際に両院を併せて「両足院」と称し現在に至る。また、日本に饅頭を広めたという林浄因が、龍山徳見の弟子であり、文林寿郁の曾祖父という縁があることから「饅頭始祖の寺」とも呼ばれている。