やすいこんぴらぐう
安井金比羅宮
(祇園)
悪縁を切り良縁を結ぶ「縁」のパワースポット
縁切り・縁結びの祈願所として知られる安井金比羅宮。祭神の崇徳天皇は、流刑の地で一切の欲を断って参籠したことから悪縁を切る神様として信仰され、友人関係や恋愛関係だけでなく、病気・酒・賭け事など様々な悪縁を払い、良縁をもたらすご利益がある。境内には、有名な縁切り縁結び碑があり、中央の穴をくぐれば悪縁を切り、良縁を結ぶとされている。
悲運の崇徳天皇を慰霊する神社
安井金比羅宮の起源は、668~671年頃に藤原鎌足が一門の繁栄を祈願して創建し、藤を植えた藤寺。この藤を好んだ崇徳天皇は、堂塔を修築して寵妃の阿波内侍を住まわせた。その後、崇徳天皇は保元の乱に敗れ讃岐へ流刑となり亡くなるも、霊となって藤寺に姿を現した。それを知った後白河法皇は、同地に崇徳天皇を祀る光明院観勝寺を建立。光明院観勝寺は応仁の乱により荒廃したが、1695年に太秦安井の蓮華光院が移建され、崇徳天皇に加えて大物主神と源頼政を祭神に迎えた。その後、明治の神仏分離を経て安井神社となり、さらに安井金比羅宮と改称して現在に至る。