ろくはらみつじ
六波羅蜜寺
(祇園)
貴重な仏像を展示する宝物館は必見
六波羅蜜寺は、951年に空也が創建した真言宗の寺院。境内はこぢんまりとしているが、口から仏を出している姿で有名な「空也上人立像」や、仏門に入った頃の平清盛を刻んだ「平清盛坐像」、名仏師・定朝作で髪を握っている姿が珍しい「地蔵菩薩立像」など、貴重な仏像を常時拝観できる。また、金運上昇のパワースポットである銭洗い弁天や、四柱推命に基づいたおみくじなども人気がある。
名僧が創建した疫病鎮めの寺院
六波羅蜜寺は、平安時代に都で蔓延していた疫病を鎮めるため、空也が十一面観音像を刻み、引き歩きながら念仏を唱えたことを起源とする寺院。その後、この地域が葬送地である鳥辺野に近いことから、963年に大般若供養会を行い、死者追善と疫病平癒の西光寺が創建される。空也の死後、かつてこの地を霊(六)の多く集まる原野「六原」と称していたことや、悟りの世界に達するための6つの修業を表す六波羅蜜に由来し、現在の寺号へ改称された。