こんぞうじ
金蔵寺
(西山)
色鮮やかな紅葉に包まれる山寺
金蔵寺は、小塩山の中腹に佇む天台宗の古刹。豊かな自然に包まれた静かな境内は古くから人々に親しまれており、「今昔物語」にも登場している。また、桂昌院ゆかりの寺院であることや、明智光秀が本能寺の変の前日に拝んだという勝軍地蔵菩薩像(非公開)があることでも知られる。紅葉の名所でもあり、山の寒暖差が生んだ鮮やかな紅葉を目当てに、毎年多くの人が訪れる。
都の西を守護する歴史ある寺院
金蔵寺は、718年に元正天皇の勅願によって隆豊が開創した寺院。平安京遷都の際には王城鎮護の西の岩倉として桓武天皇より「西岩倉山」の山号を賜り、最盛期には49もの堂を数える大寺院であった。その後、応仁の乱などの戦火によってほとんどの堂を失い荒廃するが、1808年に幼少時代をこの寺で過ごしたという桂昌院によって本堂などが再建された。
◆◆Attention◆◆
・坂道や山道が続くため、動きやすい服装で訪れるのが望ましい。
・車で行く場合は、道幅が狭く対向車との擦れ違いが難しい場所もあるので注意。