さんこじ
三鈷寺
(西山)
京都の美しい景観が眼下に広がる天空の寺
三鈷寺は、平安時代後期創建の西山宗の総本山。標高の高い場所に位置する境内は、北は比叡山・南は長岡までの美しい景観を眺められる「天空の寺」として知られている。特に客殿から眺める景色が見事で、江戸時代には「二大仏七城俯瞰の地」と称され、方広寺と奈良・東大寺の大仏、二条城などの京都の城から大阪城まで見渡せたと伝わる。
背後に聳える山から名づけられた寺
三鈷寺は、長元年間に源算が結んだ草庵・往生院を起源とする寺院。1213年に西山が念仏道場として院を発展させ浄土宗西山派を創始、寺の背後に聳える髢嶽の山頂が三鈷杵に似ていたことからその名が付けられた。1951年に西山宗の本山として独立し、天台・真言・律・浄土の四宗兼学の寺となっている。往生院は元々髢嶽にあり、現在も旧三鈷寺跡として残っているほか、浄土宗西山派の根本山を表す碑もある。
◆◆Attention◆◆
・バス停からの参道は山道となっているため、善峯寺も参拝する場合は、善峯寺入山後に北門から訪れるのがおすすめ。
・最寄りのバス停や駅からのバスは1時間に1本しかないため時間に注意。