おとくにでら
乙訓寺
(西山)
約2000株の艶やかなボタンが咲き誇る
乙訓寺は、飛鳥時代創建の真言宗豊山派の古刹。弘法大師ゆかりの寺であり、古くから「今里の弘法さん」と呼ばれ地元の人に愛されている。境内は約2000株のボタンが咲き誇る京都随一の名所で、色とりどりの艶やかな花が新緑の境内に彩りを添える。また、「幽愁の毘沙門天」の異名を持つ毘沙門天立像(重文)など、歴史を感じさせる仏像も安置している。
長岡京遷都にまつわる歴史の深い寺
乙訓寺は、飛鳥時代に推古天皇の勅願を受けた聖徳太子が創建したと伝わる寺院。当時は長岡京の地鎮として大規模に増築された大寺院であったが、織田信長による兵火で衰微、その後江戸時代に桂昌院によって再興された。藤原種継暗殺事件で嫌疑を掛けられた早良親王を幽閉した場所であることや、弘法大師が別当を務めたことなど、歴史の表舞台にも度々登場している。
◆◆Attention◆◆
毘沙門天立像の拝観は有料・事前予約制。予約不要・無料で拝観可能な日もある(詳細)。