にんなじ
仁和寺
(金閣寺周辺)
名建築と京都一の遅咲き「御室桜」
仁和寺は、門跡寺院として高い格式を誇った真言宗御室派の総本山。京都三大門の二王門から一歩足を踏み入れると、京都御所の紫宸殿を移築した国宝・金堂や五重塔など、貴重な建築物が立ち並ぶ。また、境内南西の「仁和寺御殿」には、宸殿や白書院などの御所風の建築群が見られる。 4月中旬には遅咲きの御室桜が見頃を迎える桜の名所として知られ、桜や四葉のクローバーのお守りも人気がある。
皇室ゆかりの雅な門跡寺院
仁和寺は、宇多天皇によって888年(仁和4年)に創建された寺院。886年に先帝の光孝天皇によって建立が発願されたが、崩御されたためその遺志を継いで完成させた。応仁の乱で荒廃するも約160年後に徳川家光が再興し、その際、御所から紫宸殿や清涼殿などの建造物が下賜された。1867年に第30世・純仁法親王が還俗したことで門跡寺院としての歴史を終える。1994年に世界遺産に登録された。また、境内南西は宇多天皇が住まいを設けたことから「御室御所」として国の史跡に指定され、現在は「仁和寺御殿」と呼ばれている。