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知恩院

ちおんいん

知恩院

(祇園)

荘厳な雰囲気が漂う浄土宗の総本山

広大な境内に大小106棟に及ぶ伽藍が立ち並ぶ大寺院・知恩院。御影堂や日本最大の三門の2つの国宝をはじめ、除夜の鐘で有名な日本三大名鐘の梵鐘など、重要文化財も豊富。また、白狐が置いていった「忘れ傘」などの知恩院に古くから伝わる七不思議も面白い。春と秋はライトアップが行われ、春は三門のプロジェクションマッピングも楽しめる。

法然終焉の地に建つ大寺院

知恩院は、1175年に創建された浄土宗の総本山。浄土宗の開祖法然が布教の拠点としてこの地に結んだ草庵が起源で、法然の死後、1234年に弟子・源智が諸堂を建て知恩院と号した。現在のような大伽藍が建立されたのは江戸時代のことで、徳川家康が浄土宗に帰依したことから、徳川家の庇護を受けて拡大した。また庶民からも広く信仰を集め、今も京都の人々からは「ちよいんさん」や「ちおいんさん」と呼ばれ親しまれている。

◆◆Attention◆◆

御影堂は2019年まで大修理中で拝観不可。
・境内は階段が多いため歩きやすい靴が望ましい。

知恩院の主な見所

境内地図

知恩院の三門

三門

見る者を圧倒する荘厳な佇まい

現存の木造門としては日本最大級の二重門。高さ約24m、幅約50m、屋根瓦は7万枚に及び、国宝に指定されている。1621年に江戸幕府二代将軍・徳川秀忠によって建立された。
楼上内部は仏堂となっており、宝冠釈迦牟尼仏像や十六羅漢像が祀られ、天井や柱、壁などには迦陵頻伽や天女、飛龍が極彩色で描かれている。内部は通常非公開だが春と秋に特別公開され、楼上からは京都市内を一望できる。

知恩院の友禅苑

友禅苑

宮崎友禅斎ゆかりの名園

東山の湧き水を配した庭園と枯山水庭園で構成される回遊式庭園。友禅染の祖・宮崎友禅斎の生誕300年を記念して、昭和29年に造園された。苑内には白寿庵と華麓庵の2つの庵があり、補陀落池には高村光雲作の聖観音菩薩立像が佇んでいる。拝観には料金が必要(大人300円)。
また、桜や紅葉の彩りも美しく、春と秋にはライトアップも行われる。

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知恩院の御影堂

御影堂

知恩院の中心をなす国宝のお堂

開祖法然御影を祀っており、現在の建物は、1639年に江戸幕府三代将軍・徳川家光によって建てられたもの。唐様を取り入れた和様建築で、大きさは奥行35m・間口45m。周囲には幅3mの大外縁がめぐらされ、知恩院で最も大きなお堂となっている。
現在は大修理中で、2019年まで拝観不可。

知恩院の方丈庭園

方丈庭園

京都市指定名勝の池泉回遊式庭園

江戸時代初期に小堀遠州の高弟・玉淵坊によって作庭されたと伝わる庭園。大方丈・小方丈に面して造られており、南庭と北庭で構成される。背後の東山を借景とした美しい風景を望むことができ、当時の庭園の特徴を良く残す貴重な庭園となっている。
拝観には料金が必要(大人400円)。また、大方丈と小方丈は非公開。

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知恩院の大鐘楼・梵鐘

大鐘楼・梵鐘

17人がかりで突く日本有数の大鐘

梵鐘は1636年の鋳造(重文)。高さ3.3m・直径2.8m・重さ約70tの大鐘で、方広寺・東大寺(奈良)の梵鐘と共に「日本三大名鐘」に数えられている。梵鐘が鳴らされるのは、4月の法然の御忌大会と大晦日のみ。除夜の鐘を17人がかりで突く様子はテレビでも中継され、京都の冬の風物詩となっている。
また、大鐘楼(重文)は1678年の建立で、巨大な鐘を吊るすのにふさわしい堂々とした佇まい。

知恩院の勢至堂(本地堂)

勢至堂(本地堂)

知恩院最古の建造物

法然住房のあった場所で、知恩院発祥の地。堂内正面に掲げられている「知恩教院」の額は、後奈良天皇宸翰で、知恩院の名の起源。現在の建物は1530年に再建されたもの(重文)。
本尊はもともと法然御影だったが、御影堂の建立の際に移され、以降は法然本地仏とされる勢至菩薩像(重文)を本尊として祀っている。また、法然本地の堂ということから、本地堂ともいわれる。

知恩院の法然上人御廟

法然上人御廟

法然の遺骨を奉安する廟堂

法然の死後、門弟たちによって建てられたもの。現在の御廟は、1613年に常陸国土浦藩主・松平伊豆守信一の寄進を得て改築された。廟堂の周囲には「雲に龍」「桐に鳳凰」「梅に鶯」「雲に麒麟」「松に鶴」「桜に鳥」「牡丹に鳳凰」など、桃山様式の華麗な彫刻が施され、静粛さと格調のある建物となっている。
御廟の内部は非公開だが、手前にはお参りするための拝殿がある。

知恩院の濡髪大明神

濡髪大明神

縁結びの神様「濡髪さん」

御影堂の建立で住家をなくした白狐のために用意された建物。「濡髪」という名前は、白狐が童子に化けていたときに髪が濡れていたことに由来している。もとは火災除けの神様として祀られていたが、「濡髪」が艶やかな女性をイメージさせることから、現在は縁結びの神様「濡髪さん」として信仰されている。
また、濡髪大明神の前には、江戸幕府二代将軍・秀忠の長女・千姫の巨大な墓塔が建っている。

知恩院の季節の花の見頃

3月下旬~4月上旬

知恩院の桜

三門両脇のソメイヨシノや友禅苑のシダレザクラなど、広大な敷地の所々で約200本の桜が花を咲かせる。数は多くないため、静かに愛でることができる。

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11月中旬~12月上旬

知恩院の紅葉

紅葉

友禅苑の補陀落池や黒門坂をはじめ、三門周辺、方丈庭園、御廟へ続く長い石段など、広大な境内に約200本のイロハモミジが色づく。

Photo by 京都フリー写真素材

知恩院のピックアップポイント

秋の紅葉ライトアップ

闇夜に煌めく幽玄な紅葉

友禅苑や黒門、三門などがライトアップされ、特に友禅苑の補陀落池周辺は、観音像と紅葉が暗闇に浮かび上がり神秘的な雰囲気を味わえる。また、三門では楼上特別公開も行われ、京都市内の夜景を一望できる。

期間:11月上旬~11月末または12月上旬
時間:17:30~21:00(受付終了)
料金:高校生以上800円、小・中学生400円

春の三門・友禅苑ライトアップ

荘厳な境内を眩く照らす

東山一帯で催される「花灯路」に合わせて、三門と友禅苑がライトアップされる。三門の楼上特別公開やプロジェクションマッピングも行われ、友禅苑ではお茶席の体験もある(別途500円)。また、時期によっては友禅苑で満開のシダレザクラも堪能できる。

期間:3月上旬~3月中旬頃(花灯路の期間)
時間:18:00~21:30(最終受付21:00)
料金:大人1000円、小・中学生500円

「七不思議」パネル展示

知恩院に古くから伝わる七不思議を解説

非公開が多いため設けられた七不思議の展示ブース。どこから見ても見る人の方を正面からにらんでいる「三方正面真向の猫」や、あまりに上手く描かれたため雀が生命を受けて飛び去ったといわれる絵「抜け雀」など、精密な複製や模型で七不思議を解説している。

場所:法然上人御堂(集会堂) 境内地図
拝観料:無料
詳細:公式HP

知恩院の「七不思議」パネル展示

Photo by 知恩院

写経

一字一字に集中し心を整える

勢至堂客殿の山亭で、発願文や一枚起請文を写経できる。写経後は、京都の町並みを一望できる庭園で抹茶やお菓子も楽しめる。予約不要だが、行事等の都合上、休みの場合があるため事前の確認が望ましい。(TEL : 075-531-2112)

日時:毎日9:00~15:00の随時
料金:2,000円
詳細:公式HP

知恩院の写経

知恩院の基本情報

アクセス京都駅から市バス「206系統」乗車約25分、「知恩院前」下車徒歩5分。
京都市営地下鉄東西線「東山駅」から徒歩8分。
京阪電気鉄道京阪本線「祇園四条駅」から徒歩14分。または、阪急電鉄京都本線「河原町駅」から徒歩16分。
住所〒605-0062 京都府京都市東山区林下町400
地図 境内地図を見る  大きな地図を見る  周辺のスポットを探す
電話番号075-531-2111
定休日▼ 無休
拝観時間9:00~16:30(最終受付16:00)
拝観料【通常拝観】無料
【友禅苑】高校生以上300円、小・中学生150円
【方丈庭園】高校生以上400円、小・中学生200円
【共通券】高校生以上500円、小・中学生250円
所要時間(目安)40分程度
予約
クレジットカード
駐車場あり(35台 ※無料。2019年までは御影堂大修理の関係で駐車場が使えない)
ホームページ知恩院公式HP
知恩院(Wikipedia)
知恩院(境内地図)
備考

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