たいぞういん

退蔵院

（金閣寺周辺）

四季の花々と名画を楽しむ古刹

退蔵院は、1404年に波多野重通が、無因宗因を開山に迎えて創建した妙心寺の山内塔頭寺院。境内には2つの庭園があり、「元信の庭」では枯山水と常緑樹による不変の美を、「余香苑」では花々による四季折々の変化が楽しめる。また、水の中を泳ぐナマズと瓢箪を持った男が描かれた国宝・瓢鮎図を有することで知られており、門や瓦などにもナマズや瓢箪がモチーフとして使用されている。

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瓢鮎図

31人の僧との禅問答が記された絵

室町幕府四代将軍・足利義持の命により、如拙が描いた日本最古の水墨画で、現在は複製が展示されている。「瓢箪でナマズをどうして捕えるか？」という禅問答を描いたもので、上部には京都五山の禅僧31人の答えが詩で残されている。江戸時代に剣豪・宮本武蔵が瓢鮎図を前に自問自答したと伝わっており、武蔵自作の刀の鍔にも、瓢鮎の意匠が施されている。

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元信の庭

絵画的な美しさも感じさせる庭

室町時代の画家・狩野元信の作と伝わる枯山水庭園（史跡・名勝）。水が滝から大海に流れ込むまでの様子を白砂で表現し、多数の庭石を豪快に組み込んでいる。また、部屋の中から庭を見た時に「生きた襖絵」になるよう絵画的な視点でも作成されている。

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余香苑

四季の変化が楽しめる名庭

「昭和の小堀遠州」と言われた造園家・中根金作によって、1963年から3年の月日を費やして作庭された池泉回遊式庭園。昭和を代表する名園ともいわれ、視覚効果による空間の広さを出すためにサツキを短く刈り込むなどの計算がされている。周囲には紅葉や桜、ハスなど四季折々の植物が彩りを添える。近くには江戸中期から残るという水琴窟があり、訪れた人々に癒しを与えている。

退蔵院の季節の花の見頃

4月上旬～4月下旬

桜

本数は少ないが、余香苑を中心に境内に春らしい彩りを添える。シダレザクラが境内に数本あるが、中でも薬医門正面のベニシダレザクラの巨木は見応えがある。

Photo by 京都の桜フリー写真

4月下旬～5月上旬

季節の花リンク

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京都のフジ > 金閣寺周辺のフジ > 妙心寺のフジ

京都のハス > 金閣寺周辺のハス > 妙心寺のハス

京都の紅葉 > 金閣寺周辺の紅葉 > 妙心寺の紅葉

退蔵院のピックアップポイント

大休庵

名画のお菓子と抹茶でくつろぐ

余香苑内にある茶席。抹茶（500円）には、瓢鮎図のナマズをあしらった茶菓子が付いており、庭を眺めながらゆっくりと味わうことが出来る。

詳細：公式HP

Photo by piiiii666- Inst…

季節限定特別拝観

特別な景色を料理とともに楽しむ

桜、蓮、紅葉の時期に行われ、早朝拝観や夜間ライトアップが楽しめる。精進料理が楽しめるプランもあるので、風情ある古刹の景色と食事を堪能したい。（事前予約制）

詳細：公式HP

Photo by ingasoongasoon-…

退蔵院の基本情報

アクセス	京福電気鉄道北野線（嵐電）「妙心寺駅」から徒歩8分。または、JR嵯峨野線（山陰本線）「花園駅」から徒歩5分。または、京都駅から市バス「26系統」乗車約40分、「妙心寺北門前」下車徒歩5分。
住所	〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町35 妙心寺内
地図	境内地図を見る　大きな地図を見る　周辺のスポットを探す
電話番号	075-463-2855
定休日▼	無休
拝観時間	9:00～17:00
拝観料	大人500円、小・中学生300円
所要時間（目安）	20～30分程度
クレジットカード
駐車場	あり（50台 ※妙心寺駐車場を無料で利用可能）
ホームページ	退蔵院公式HP 退蔵院（Wikipedia）退蔵院（境内地図）
備考

退蔵院

四季の花々と名画を楽しむ古刹

退蔵院の主な見所

退蔵院の季節の花の見頃

退蔵院のピックアップポイント

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