常照寺

帯塚

日本で唯一の帯塚

全国着物愛好家による美と文化への感謝の象徴として、昭和44年に建てられた塚。四国吉野で採集された珍しい帯状の自然石を祀り、周囲の庭とあわせて「昭和の小堀遠州」と称される造園家・中根金作によって設計された。
また、毎年5月の第2日曜日には帯への感謝と着物文化の発展を祈願して塚の前で帯供養が行われる。

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吉野太夫の墓

名妓・二代目吉野太夫が眠る墓

初代から10代続いた「吉野太夫」のなかでも、才色兼備な名妓として知られた二代目吉野太夫の墓。日乾のもとで仏法を学んだ彼女は38歳の若さで病死した後、遺言によってこの地に埋葬された。
また、生前には私財を投じて朱塗りの山門をこの寺に寄進しており、現在でも手厚く法要されている。

遺芳庵

己を見つめる吉野窓

二代目吉野太夫を偲んで建てられた茶室。茶室の壁一面には、彼女が好んだ「吉野窓」と呼ばれる大丸窓がある。この丸窓は下枠が直線となった不完全な円で、悟りに到達していない己を戒める意味が込められている。
また、毎月第1日曜日には茶会（有料）が開かれており、誰でも気軽に参加することができる。

鬼子母尊神堂

子育て・子宝の守り神

3体の鬼子母尊神像と十羅刹女を祀るお堂。鬼子母は元々子どもを殺して食べる悪鬼だったが、釈迦の教えで改心し、行者守護と子安の神様となった。
堂内には、右側に行者守護の鬼形鬼子母尊神像、左側に子安の母形鬼子母尊神像、中央には鬼面であり、さらに足元に子どもを連れた行者守護と子安の双身鬼子母尊神が安置されている。