あだしのねんぶつじ
化野念仏寺
(嵐山・嵯峨野)
境内に並ぶ約8,000体の石仏・石塔群
化野念仏寺は、無縁仏を祀る西院の河原で有名な寺院。かたわらに地蔵菩薩や水子地蔵を安置する西院の河原は、賽の河原を模したもので、毎月24日には本堂にて水子供養も行われている。境内には、全国でも希少なトラナや六面六体地蔵をはじめ、映画監督・内田吐夢が奉納した吐夢地蔵、虫供養の虫塚など珍しい見所も数多い。また、紅葉の隠れた名所でもある。
化野の地の無縁仏を弔う霊園
化野念仏寺は、空海が811年に化野の無縁仏を供養するため創建した五智山如来寺が起源。空海は、古来より風葬が主流であった化野で野ざらしの遺骸を集めてこの地に埋葬した。その後、鎌倉初期に法然の念仏道場として念仏寺と呼ばれるようになり、1903年には化野の無縁仏を集めて祀る西院の河原がつくられた。