化野念仏寺

トラナ

京都でただひとつのトラナ

インドの仏教寺院やヒンドゥー教寺院に置かれるトラナと呼ばれる塔門。鳥居によく似た石造りの門で、仏教のシンボルである法輪がとりつけられている。日本の寺院でトラナが置かれているのは非常に珍しく、京都ではここでしか見ることができない。
またトラナの先には、仏教の聖地・サーンチーのものと同形の仏舎利塔があり、内部は納骨堂となっている。

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西院の河原

賽の河原を思わせる光景

十三重塔と釈迦如来像を中心に立つ約8,000体の石仏・石塔群。石仏は明治期の化野に散在していた無縁仏を集めて祀ったもので、大小ずらりと並ぶ様子は釈迦の説法に耳を傾ける人々の姿を表す。
また、賽の河原になぞらえて石仏の周りには石塔が配され、かたわらには地蔵菩薩や水子地蔵を安置するお堂が建てられている。

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竹林の小径

笹の音が響く清閑な空間

六面六体地蔵がある小高い丘へと続く竹林の小径。青々とした竹林の中を上るなだらかな階段沿いには小柴垣が続き、京風情が漂う。また、竹林全体が静寂に包まれており、風にそよぐ涼やかな笹の音を聴きながら、ゆったりと心を落ち着かせることができる。

六面六体地蔵

迷いを断つ6体の地蔵

六道における6つの迷いある世界（地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道）で人々を救済する6体の地蔵。ここで言う世界とは心の状態のことを指し、地蔵に水をかけて拝むことで罪障を洗い流して心の迷いを断つことができる。
参拝の際は、天道面から人道面へ時計回りに一体ずつ水をかけながら「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」と唱える。