ほうりんじ
法輪寺
(嵐山・嵯峨野)
各界から信仰の厚い古刹
法輪寺は、日本三大虚空蔵尊の一つを祀る寺院。知恵と福徳を授ける虚空蔵菩薩は、技芸上達、丑・寅年生まれの守護仏としても知られ、「こくぞうさん」の愛称で親しまれる。また、境内には電気電波の守護神・電電明神も祀られ、ユニークなmicroSDのお守りも人気。さらに、針・うるし・人形に関する珍しい見所と行事もあり、多方面から信仰を集めている。
十三まいり発祥の地
法輪寺は、4世紀頃すでにこの地にあった三光明星尊を祀る葛野井宮が起源。713年に元明天皇の勅願により、行基が五穀豊穣・産業興隆を祈願する葛井寺を創建し、以後、歴代天皇の勅願所や祖師の道場となった。829年には空海の弟子・道昌が虚空蔵菩薩像を安置し、法輪寺に改称。また、江戸時代には十三まいりの風習がうまれ、京都を中心に全国に広まった。