ろくおういん
鹿王院
(嵐山・嵯峨野)
静謐な雰囲気が漂う紅葉の穴場スポット
鹿王院は、1380年に足利義満が創建した臨済宗の寺院。境内は平庭式の枯山水庭園を中心に、運慶作と伝わる本尊を祀る本堂や金閣寺のモデルとも言われている舎利殿などが並ぶ。また、紅葉の穴場スポットであり、特に山門から直線状に延びる参道では、背の高い紅葉のトンネルが頭上を覆う見事な光景が広がる。
延命の夢告によって創建された寺院
鹿王院は、足利義満が夢告によって建立した宝幢禅寺を起源とする寺院。「そなたは今年中に大病を患うが、宝幢菩薩を祀る伽藍を建立すれば延命する」という夢告を受けた義満は、春屋妙葩を開山に招いて宝幢禅寺を創建し、境内に春屋の開山塔を建て鹿王院と名付けた。宝幢禅寺は京都十刹第5位という格式を誇ったが応仁の乱で焼失し、その後焼失を免れた鹿王院へ合併された。