ほうじゅうじ
法住寺
(京都駅周辺)
御所の跡地に建つ後白河法皇ゆかりの寺
法住寺は、988年に藤原為光によって創建された天台宗の寺院。法住寺殿で院政を行った後白河法皇ゆかりの寺として知られ、境内には法皇の身を守ったと伝わる「身代わり不動」や御陵がある。また、そばを食べて親鸞の窮地を救ったという親鸞木像や、「サザエさん」の作者・長谷川町子の遺骨を安置する菩提寺としても有名。
江戸時代末期まで御陵守護を務めた寺院
法住寺は、藤原為光が妻と息女の菩提を弔うために建立した寺院。1032年に火災で廃絶するが、信西によって法住寺堂が建立され、その周囲には後白河法皇の御所「法住寺殿」が建ち隆盛を極める。その後法住寺合戦で法住寺殿が焼かれ、後白河法皇の御陵・法住寺陵が建てられると、法住寺堂は御陵守護の寺院となった。法住寺殿の敷地は広大で、付近に建つ三十三間堂(蓮華王院)もその一部であった。