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三十三間堂

さんじゅうさんげんどう

三十三間堂

(京都駅周辺)

まばゆい黄金の仏像群は息をのむ美しさ

三十三間堂は、妙法院が管理する境外仏堂。全長120mにもなる堂内には、表情や装飾など一つとして同じものがない1,001体の千手観音立像がズラリと並ぶ。本尊の千手観音坐像や風神・雷神像、二十八部衆像などの国宝も間近で拝観できる。

元々は本格的な寺院の一部だった

三十三間堂は、1165年に後白河法皇が創建した「蓮華王院」という寺院の本堂。創建当時は五重塔などの伽藍が建つ本格的な寺院であったが、1249年に火災で焼失。後に1266年に御嵯峨天皇によって本堂(三十三間堂)だけが再建された。その後方広寺の敷地に取り込まれるが、豊臣家の滅亡後は徳川家康によって妙法院の管理下に置かれ、現在に至る。

三十三間堂の主な見所

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三十三間堂の三十三間堂(本堂)

三十三間堂(本堂)

全長120mの日本一長い木造建築

後白河法皇が創建した堂(国宝)。内陣には33の柱間があり、これが「三十三間堂」と呼ばれる由来となった。また、柱間の33とは、観音菩薩の三十三身に基づく数を表している。三十三間堂には『頭痛に悩んでいた後白河法皇が、目穴から柳の木が生えた法皇の前世の骸骨を千手観音に納め、柳を本堂に使用すると、法皇の頭痛が治った』という伝承が残されており、現在もここで拝むと頭痛平癒のご利益があると伝わる。

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三十三間堂の通し矢射場

通し矢射場

柱や軒下には現在も矢傷が残る

軒下の南端から120mの距離を弓で射通す競技場として、桃山時代以前から使われていた場所。様々な競技があり、中でも24時間矢を射続ける「大矢数」は、武芸者の栄誉をかけたものとなり、京都の名物行事となっていた。特に尾張・紀州の二大雄藩による功名争いが聴衆に人気であったと伝わる。現在でも通し矢の名残が残る「大的大会」という弓道の行事が1月に行われている。

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三十三間堂の千手観音菩薩坐像

千手観音菩薩坐像

千手の救いを差し伸べる巨像

鎌倉時代の仏師・湛慶が2年半を費やして完成させた本尊の木像(国宝)。像の高さは約3.4mあり、台座や光背を含めると7mを超える。合掌した手を除いた40本の手は、1つの手が25種の世界で救いの働きをするとされ、一体で千手(40×25=1000)の救いを差し伸べている。また、それらの手には、観音の救いを象徴する錫杖や水瓶など、一つずつ異なるものを持っている。

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三十三間堂の千手観音菩薩立像

千手観音菩薩立像

1,001体の仏像が並ぶ厳かな空間

1249年の火災の際に救い出された平安期の124体、室町期の1体、鎌倉期に復興された876体からなる仏像群(重文)。鎌倉期作製の約500体には作者名が残されており、当時の主要な仏師が総出で造像にあたったことが分かる。像は装飾や表情などが全て異なっており、この中には「自分が会いたい人」に似た像が必ずあるといわれている。なお、1,001体のうちの5体は博物館に寄託されており、全てが揃うことは滅多にない。

三十三間堂の二十八部衆立像

二十八部衆立像

仏教を守護する神々が並ぶ

千手観音菩薩立像の前に、1列に並べられた28体の仏像(国宝)。これらの神々は千手観音に従い、仏教とその信者を守護するとされている。天衣の女神や甲冑を付けた神将、動物や楽器を取るものなど様々な変化に富んでおり、他では見られない姿の像も。28体のうち四天王像の4体は本尊の周囲に安置されている。

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三十三間堂の風神・雷神像

風神・雷神像

有名な絵のモデルとされる二像

日本最古の風神雷神像と言われている木造彫像(国宝)。二十八部衆立像を挟むように、北端に雷神像、南端に風神像が安置されている。風袋と太鼓を持ったこれらの像は、建仁寺に収められている俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のモデルになったとも言われる。

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三十三間堂の夜泣泉

夜泣泉

地蔵の前掛けが夜泣きを鎮める

創建の翌年に堂僧が発見した泉で、水の湧く音がすすり泣きのようだったことから「夜泣きの泉」と呼ばれる。「汲んでも尽きず、汲まずとも余ることのない不思議な泉」と古今著聞集にも記されている。いつの頃からか地蔵が祀られ、地蔵の前掛けを持ち帰って子どもの枕に敷くと夜泣きが治ると信仰された。現在でも「夜泣き封じ前掛け祈願」として、前掛けを授与してもらえる。

三十三間堂の太閤塀・南大門

太閤塀・南大門

瓦には豊臣家の家紋が見られる

本堂の裏側に位置する門と築地塀(共に重文)。太閤塀は、豊臣秀吉方広寺大仏殿を創建する際、三十三間堂を敷地に取り込んだために設置されたものと伝わる。塀の長さは92mにも及び、桃山時代の豪壮さを示している。
南大門は、江戸時代初期の方広寺再建の際に建てられたとされる。かつては西大門もあったが、火災で門を失った東寺へ1895年に移築された。

三十三間堂の季節の花の見頃

2月下旬~4月上旬

三十三間堂のツバキ

ツバキ

境内にいくつかあるツバキの中でも、4月に開花する太閤椿「大盃」は、通常の倍近くの大きさの花をたくさん咲かせ、見応えがある。

3月下旬~4月上旬

三十三間堂の桜

本数は多くないが、朱塗りの東大門の前や池泉、本堂の前などのところどころで少しずつ咲く花は奥ゆかしく風情がある。カワヅザクラやシダレザクラなどが見られる。

Photo by Richard en…

4月下旬~5月中旬

三十三間堂のツツジ

ツツジ

本堂の前にある池泉を、白やピンクの花が鮮やかに囲む。ツツジの見頃が終わると、池泉の周囲にはアジサイがツボミを付け始める。

三十三間堂のピックアップポイント

楊枝のお加持

頭痛をはじめとする健康を願う祈祷

7日間祈願した法水を聖樹とされる楊枝で参拝者に注ぎ、無病息災を願う。特に頭痛に効果があると言われている。同日には「大的大会」も行われる。

日時:毎年1月中旬 9:00~15:30
詳細:公式HP

三十三間堂の楊枝のお加持

大的大会

新春の華やかな弓道祭

江戸時代の「通し矢」にちなんだ大会で、全国から2,000人の参加者が訪れる。中でも新成人の晴れ着姿での競技は、正月ならではの華やかさがあり、より一層見物者が多い。

日時:毎年1月中旬 9:00~15:30
詳細:公式HP

春桃会

この日だけしか授かれない女性限定の御守

三十三間堂の名前にちなみ、「三」の重なる桃の節句に行なわれる法会。女性限定の「桃守」や、幸福を引く「花咲おみくじ」などを授かることが出来る。

日時:毎年3月3日 9:00~15:30
詳細:公式HP

三十三間堂の基本情報

アクセスJR「京都駅」中央口から徒歩15分
京阪電気鉄道京阪本線「七条駅」から徒歩5分
住所〒605-0941 京都府京都市東山区三十三間堂廻町657
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電話番号075-561-0467
定休日▼ 無休
拝観時間【4月1日~11月15日】8:00~17:00(最終受付16:30)
【11月16日~3月31日】9:00~16:00(最終受付15:30)
拝観料大人600円、中・高校生400円、小学生300円
所要時間(目安)30分程度
クレジットカード
駐車場あり(50台 ※無料)
ホームページ三十三間堂公式HP
三十三間堂(Wikipedia)
備考

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