ごおうじんじゃ
護王神社
(二条城・京都御所周辺)
足腰の健康をもたらすイノシシの神社
護王神社は、和気清麻呂とその姉・和気広虫を祀る神社。「宇佐八幡宮神託事件で流刑にされた清麻呂をイノシシが守護した」という故事に因んで狛イノシシが鎮座していることから「いのしし神社」とも呼ばれている。また、清麻呂がイノシシの守護によって歩けるようになった伝承から、足腰の健康の御利益をもたらす神社としても有名。
祭神は天皇からも称えられた人物
護王神社は、元々は神護寺内にあった和気清麻呂を祀る廟「護王善神堂」が起源の神社。宇佐八幡宮神託事件で流刑に処せられながらも皇統を守った清麻呂を称え、1874年に明治天皇が護王善神堂を神社とし、1886年には現在地へ移した。1915年の大正天皇即位の際に、孤児救済に尽力した和気広虫を合祀し、子どもの成長に御利益のある「子育明神」とも呼ばれるようになった。